ゲシュタルト療法(Gestalt therapy)は、ドイツ系ユダヤ人精神科医フリッツ・パールズ(Perls.F 1893-1970)と妻のローラにより提唱された心理療法です。
「ゲシュタルト」(Gestalt)という言葉の起源はドイツ語で、「形」「全体」「完結」「統合」を意味しています。これらの意味をもつゲシュタルト療法の目的は、クライエントの目的を「形」にして表現したり、人や物事を「全体」としてとらえ、中途半端だったり、まだ終わっていない経験を「完結」へと目指し、まとまりのある方向へ人格の「統合」を図ることを目指しています。
ゲシュタルト療法では、過去に何をしたか、それはなぜなのかを問うことはしません。常に、「今・ここ」で「いかに」話し、「なにを」話しているかを問題にします。
ゲシュタルト療法の代表的なワークの一つに「エンプティチェア(ホットシート)」があります。手法は、空席の椅子または座布団をいくつか用意し、「もう一人の自分」や「気になる相手」「問題そのもの」を座らせるとイメージしてもらいます。
そして、その椅子に今の気持ちや感じていることを語りかけます。次のステップは、その「もう一人の自分」や「気になる相手」「問題そのもの」が座っていると想定中の椅子に、「もう一人の自分」や「気になる相手」「問題そのもの」になりきって座ってもらい、さっき自分が投げかけた思いや問いに答えるのです。
それを、必要がなくなったとあなたの許可があるまで、数回繰り返します。
「気になる相手」「問題そのもの」というフィルターを通して体験することにより、今まで気がつかなかった側面に気がつけたり、葛藤が解消されたり、新しい視点や打開策を見つけることが期待できるのです。
ゲシュタルトの祈りは、ゲシュタルトの理念の象徴と言える詩篇です。創始者パールズがワークショップを行う際によく朗読していたといいます。
私、伊藤も、この詩篇には大いに同感しています。
ゲシュタルトの祈り
私は私のために生き、あなたはあなたのために生きる。
私はあなたの期待に応えて行動するためにこの世に在るのではない。
そしてあなたも、私の期待に応えて行動するためにこの世に在るのではない。
もしも縁があって、私たちが出会えたのならそれは素晴らしいこと。
出会えなくても、それもまた素晴らしいこと。
こんな方におススメします
*自分を取り巻く人間関係を客観的に洞察したい方
*忘れられない夢があり、解釈をしたいと思う方
*トラウマッティックな出来事を忘れる事が出来ない方
*自分に対する他人の態度が不当だと常に感じる方
*教育の現場において、自分の都合以外が原因で納得いく成果をあげられないと感じている方
などなど